シャンタン(山東)は不規則な横すじが魅力
中国の山東から伝わったとされて、丈夫なことから綿の風呂敷として取り扱っている生地です。
風呂敷は昔段ボール(運搬具の一つ)の変りに伝われていました。丈夫なことがとても重要であったため、シャンタン生地がとても丈夫だったことから風呂敷の業界に急速に広まったとされています。
シャンタン(山東)は縦を普通の絹糸、横を絹の玉糸で織った先練りの平織物で不規則な横すじが魅力です。
横糸が太くなるため節があり、見る角度によって様々な色を見せてくれるのに加えて独特の風合いがある手触りも楽しめます。
本来は重めのローシルクの生地がシャンタンと呼ばれ、主に貴婦人のパーティドレスなどに使われていましたが、やがて長き時代を経て一般にも広く普及しさまざまな洋服の生地として利用されています。
元々は絹で作られていたことから光に弱く紫外線などの影響を受けて変色しやすいため、現在では化学繊維や絹のシャンタンも開発されたほか、従来はオフホワイトしかありませんでしたが、すべての色をほぼ網羅したカラーバリエーションが登場しています。
シャンタンで作られた生地は軽くて張りがある仕上がりとなり、スタンダードな白色はもちろんのこと近代の染色技術が融合することにより無地染めだけではなく、キャラクターや図柄などを用いたプリント染めを施すとも可能となりました。
かつて貴婦人のパーティドレスの生地に使用されていた名残もありブラウスをはじめとする夏の婦人服に多く使用されている傾向が強いですが、性別問わずさまざまなジャンルの衣服にも利用されています。”
太さの違う糸を使うことで凹凸をつけ
それが“風呂敷らしい”表情をみせてくれます。
エステルシャンタンが艶感により
鮮やかな発色をするのに対し、
綿シャンタンは非常に柔らかく
優しい印象があります。
無地でも楽しめる素材です。
綿生地:綿シャンタンの染色技法
1枚~ ダイレクトインクジェット技法 基本納期45日~
<関連生地:ポリエステル素材>
・エステルシャンタン