塗り足し(ぬりたし) フトラシ

  • 2018.6.30

オリジナルのぼり旗を美しく仕上げるための「塗り足し」とは

ぬりたしの事をフトラシとも言います。

オリジナルのぼり旗を美しく仕上げるためには塗り足しを行うことが重要です。これは入稿するデータのデザインを完成品ではカットされてしまう部分まで周囲2cmほど余分に色を塗っておくということです。

「どうして完成品には反映されないところまで仕上げないといけないんだ?」と思われる方もいるでしょう。これは制作の過程でどうしても生じてしまう僅かなズレに対応するために行うものです。赤一色で染め上がったのぼり旗を想像してみて下さい。

もしこの旗のデータを完全にピッタリの大きさで入稿し制作過程で僅かなズレが発生すれば、完成品のオリジナルのぼり旗には赤一色のデザインなのに僅かに半端な白いラインが出てしまうことになります。

こうした問題を防ぐために通常オリジナルのぼり旗を作る際は、完成品よりも少しだけ大きなデザインを印刷してから本来の大きさに裁断します。こうすれば製造過程で僅かなズレが発生したとしても人間の目には分からない見栄えのいい仕上がりとなります。

 

端に半端な白いラインを出さないことが大切

プリンターで写真を印刷した時に紙を所定の位置にきちんと置かなかったせいで、写真の端に白い余白がついてしまった経験はありませんか?

余白になっているのは端の部分だから被写体はきちんと映っているわけですが、そんな写真を人に渡したりフォトフレームに飾る気にはなれませんよね?
これはオリジナルのぼり旗でも同じです。

せっかくお祭りやお店の宣伝、盛り上げのためにお金をかけて作るのですから仕上がりには拘らなくてはいけません。うっかり忘れてまた作り直しとなれば余分な費用と時間がかかってしまいます。

そんな勿体ないことが起きないように、裁断されてしまう部分までしっかりと色を塗ったデータを入稿しましょう。

塗り足しが行われていなければデータに不備があると連絡してくれる場合もありますが、絶対とは言い切れないので自分たちでしっかりとチェックすることが必要です。基本を抑えてぜひ美しく仕上がったオリジナルのぼり旗を飾りましょう。

完全データ入稿について

 

おさえておきたい入稿データ作成の基本

入稿データ印刷物の入稿はデータを作り、そのまま入稿するという流れにはなりません。
例えばトリムマークを付け画像サイズを合わせたり、業者によって入稿仕様がさまざまなので面倒なことが多いでしょう。

チェックしないで作ったデータを入稿すると、印刷されたものがイメージしていた仕上がりと違うことは多いです。Illustratorを利用する場合、入稿データを作成する際の初期設定がポイントになります。

例えばドキュメントカラーモードがCMYKかどうか確認しましょう。もしRGBになっている場合、印刷した時色ずれが起こるケースがあるので注意が必要です。

入稿データの作成作業に影響がでてくるので、必ず設定しておきます。トリムマークや塗りたしを作成していきましょう。アピアランスを分割すると利用し、トリムマーク線まで塗りたしすることが可能です。

基本的に、1ファイルについてアートボードは1つになります。ハガキのような裏と表があると、表のデータや裏のデータは分けた方が良いでしょう。バージョンによって表示されないケースがあるので注意が必要です。

設定Photoshopを利用する場合、入稿形式にする注意点としてCMYKカラーに設定しておきましょう。Illustratorと同じくカラーを設定し、解像度は原寸で350dpiがおすすめです。

原稿サイズに対し画像サイズが小さいと、解像度が足りないようになります。大きいと容量の重い画像を使用することになるので、無駄のないようサイズを合わせることをおすすめします。

画像はepspsdで保存するのが良いです。epsで保存するなら高画質で保存し、eps形式で保存するとjpgよりも安定した出力を利用することができます。

psdで入稿する際、レイヤー結合が必要になります。Illustratorにおける確認事項や注意点として、画像リンクが外れていないかやリンク配置か確認しましょう。

リンク切れを予防するため、入稿用画像はaiデータと同一のフォルダに保存すると安心です。余分なパスは削除した方が良く、余分なものが原稿外にあると原稿サイズが変わるかもしれません。

スウォッチは消しておく方が良く、カラータイプを特色などを使っていると印刷結果において重大な影響が出るかもしれません。罫線のサイズが細すぎないかや、塗りではなく線なのかも確認しましょう。

罫線を0.08mm以下で印刷すると切れてしまうケースがあるので注意しましょう。

 

はじめてのオーバープリントの知識

オーバープリントはカラーの上に色を重ねて印刷することです。前面にあるカラーと背面にある色が混ざり印刷されていて、ノセとも呼ばれています。

意図的にした場合問題がありませんが、カラーを重なることによって濁った感じになるケースもあります。

例えばIllustratorを利用して図形を描く場合、下面にM100%のオブジェクトを設置して、上面にはC100%やM50%、C100%などのオブジェクトを置きましょう。上面に重ねているオブジェクトの塗りに対して、オーバープリントを設定します。

設定によってアレンジすることができ、混ざった色になったりそのままの色を表現することが可能です。IllustratorやPhotoshopなど透明効果について、乗算を利用することができます。

よく似た効果を得ることができますが、結果がやや異なるので注意しましょう。上面に重なるオブジェクトに対して、透明効果の乗算を設定すると少しアレンジすることが可能です。

この機能はよく利用されていて、下地の色が濃い上において黒い文字のあるパターンが良く活用されています。この機能を適用しない場合、下地の色や文字の間において白い隙間が空く可能性があります。

この機能を適用することによって、白い隙間を予防することが可能です。尚、この機能を利用する際の注意点として、黒に適用することがありますが、範囲が大きい場合下地のカラーによってカラーの段差が現れることがあります。

白の場合、Illustratorは白のカラーに対して適用することが可能です。白の場合は製版の結果として透明になるので、Illustratorでは白いオブジェクトや白い文字に見えたとしても、印刷では消えてしまうでしょう。

つまり印刷されないことになるので注意が必要です。この機能が利用されていない場合、ノックアウトと呼んでいて設定がされていない場合、文字の下地の色が抜けているようになります。

文字や下地の位置が100%で合っていると、白は出ません。しかし実際印刷すると、1mm以下における紙のズレや伸びなどが発生するケースがあるので、文字の下地の色が出てしまうケースがあるでしょう。

この機能を設定すると、ブラックの場合は文字の下地に色が入っています。設定がされていると下地の色が入るので、上の黒文字の位置において印刷の仕上がりは左右されません。

いろいろと面倒な工程がありますが、注意しながら作成することによって入稿する際楽に済ますことが可能です。

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