パソコンのモニターなどで利用されるカラーモードです。
RGBとはレッド・グリーン・ブルーの頭文字をとった、光の三原色です。
この3色で色を表現しています。
ですが、印刷物はもう一つのCMYKというカラーモードで構成されています。
シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色構成です。
この4色でフルカラー(金銀や蛍光色は除く)が表現できるのです。
RGBカラーで入稿されますと、色が変化してしまいます。
弊社では、データの入稿の際にCMYKカラーでの入稿をお願いしております。
詳しくはこちらをご参考ください。
国際照明委員会 (CIE) が1931年に定めたCIE標準表色系 (CIE 1931 color space) は、単色の原色の定義に当たりその波長を435.8ナノメートル(青)、546.1ナノメートル(緑)、700ナノメートル(赤)とした。カラー・トライアングルの各頂点(三原色)は、色度図に描かれた馬蹄形の曲線上(最も彩度の高い「スペクトル色」の軌跡)に置かれ、可能な限りの大きさ(色の幅の広さ)を実現している。しかしこのトライアングルにある赤と紫の限界の波長を現行のディスプレイで表現するには発光効率が非常に低くなるため、この三原色を実際に使うディスプレイ類はない。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E8%89%B2より
※JCIE(一般社団法人日本照明委員会:Japanese National Committee of CIE)は, CIE(Commission Internationale de l’Eclairage:国際照明委員会)の日本を代表する構成員で,一般社団法人として認可された組織です。
色を表す「RGB」と「CMYK」とは
オリジナルのぼり旗の入稿をイラストレーターで行う場合には注意点があり、その1つに、色に関する内容があります。
まず、RGBとは、光の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)のことを言います。パソコンのモニターやデジカメ、スキャナーなどの表現で用いられており、混ぜるほど色が明るく、白色に近づいていきます。
一方、CMYKはシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(B)を指し、4色のフルカラーでオリジナルのぼり旗が表現されます。
印刷物ではCMYKが使われる
オリジナルのぼり旗のデータをイラストレーターで送る場合には、CMYKで行うことが注意事項として掲載されています。最大の理由は、RGBで描かれてしまうとCMYKに変換をした際に色に誤差が生じることがあり、この場合、色が変色してしまうことになります。
仮に、そのままの状態でのぼり旗を作成してしまうとイメージとは異なる作品に仕上がることになり、十分に注意をする必要があります。作業は、必ず、カラーモードをCMYKに設定をした上で行うことが大切になります。
なお当社でいうと風呂敷の綿のダイレクトインジェットプリントのみRGB形式の方が表現綺麗になるため、データもRGBにて頂いております。
「色光の三原色(加法混色)」と「色料の三原色 (減法混色)」を知ってますか?
オリジナルのぼりを作成する場合に使用されるのがさまざまな色ですが、それぞれのカラーを作り出すために使われているのが原色です。原色には三種類の色があり、それぞれのカラーの割合を変えることで、人間の脳が判断できるさまざまな混色光が作り出されます。
こうした色の作り方として代表的なものが、加法混色と減法混色です。この二つの方法で使用されている三原色はそれぞれ異なっていて、加法混色で使用されているのが色光の三原色です。
これは赤と緑と青の三色の原色を用いて色を作り出す方法です。加法混色は、色光を混色することで新しい色を作り出していきます。それぞれの色光が重なりあうことで全く別の新しい色を作ることができるのがこの方法の特徴で、赤と緑を合わせた場合には黄色を作ることができます。
同様に赤と緑の光を重ねることで紫色の光を作り出すことができ、緑と青が重なるとその中間の色になります。赤と青と緑の全てのカラーを一つに重ねると出来上がるのが白で、逆にどれも全く使用しないと黒い色になります。
二つの色を重ね合わせることで別のカラーになるのは、色の持っている波長域のエネルギーと関係しています。青い光の場合には短波長域に多くのエネルギーが集まっていますが、他の領域にはエネルギーはあまりありません。
緑の光の場合には中波長域に多くのエネルギーを持っているために、この二つの光が混ざり合うとエネルギーのある部分を補完し合うことで、新しいカラーが生まれます。同じような混色の方法でも減法混色では使用される三種類の原色のカラーが全く異なっていて、黄色とマゼンタとシアンを組み合わせることで色を作り出します。
色光を混ぜ合わせる加法混色とは異なり、着色材料を混ぜ合わせるのがこの方法の特徴です。それぞれのカラーのフィルタを重ね合わせると別のカラーになりますが、各色のフィルタの持つ性質と大きく関係しています。
黄色のフィルタは短波長の成分を吸収し、中波長と長波長の成分は透過させる性質を持っています。マゼンタのフィルタは中波長の成分を吸収し、それ以外の波長の成分は透過させる性質があります。
シアンは長波長の成分を主に吸収する性質を持っているために、この三つのフィルタはそれぞれ別の異なった性質があります。白いカラーの光をシアンのフィルタに通過させると、光の中に含まれている長波長の成分が吸収されるために、それ以外の波長の光だけがフィルタを通りぬけます。
減法混色では複数のフィルタを使用することで、特定の波長のカラーをフィルタに吸収させて、新しいカラーを作り出します。
減法混色を使用している「LEDのカラー印刷」の基礎知識
LEDのカラー印刷では減法混色を使用して色を作り出しています。カラー印刷ではインクカートリッジを使用してさまざまな色を作り出しますが、カードリッジに使われているインクに使用されているのが減法混色の三原色です。
黄色とマゼンタとシアンのカートリッジをそれぞれ組み合わせることで、必要な色を印刷できるようになっています。カラー印刷ではこのほかに黒い色のカートリッジも使われますが、これは使用されるインクの持っている性質と大きく関係しています。
きれいなブラックを作り出すためには、各色のインクを用いた場合の透過率が低ければ低いほど良いのですが、三原色全てのインクを使用した場合でも実際には全ての色の透過率が完全に0パーセントになるのではないため、どの波長の光でも若干の透過率が残ります。
このことが完全なブラックを作り出すことができない原因となっていて、印刷したときに微妙な明るさが残ることがあります。このような色になると全体のバランスも悪くなってしまうことから、ブラックを作り出すために特別なカートリッジが使用されています。
ブラックのカートリッジに使用されているインクは、全ての波長の光の透過率が低い特殊な素材が使用されているので、理想的な色を作り出すことができます。専用のカートリッジを使用することには経済的な理由もあり、全てのインクを使用してブラックを作るとインクがなくなりやすくなるので、ブラックだけ別のカートリッジが使われています。
こうした理由が存在することから、カラー印刷をする場合には、加法混色による赤と緑と青を使用した配色よりも、減法混色で使用する黄色とマゼンタとシアンを使って入稿したほうが、より正確に色を再現することができます。
加法混色で入稿すると微妙に色が異なってくるために、できるだけ正確に色を再現したい場合には、減法混色を用いて入稿したほうが、のぼりの印刷に使用される色もよりイメージに合ったものを使うことができます。
のぼりを作成する場合には印刷に使用されている色が非常に重要なポイントになり、色をイメージ通りのものにすることで、のぼりのデザインもより引き立ちます。
色が少し変わったことで、のぼりのイメージが大きく変わることもあるので、減法混色として印刷のための入稿をすることは、質の高いのぼり作りをする上では欠かせないことです。フルカラーでのぼりを作成する場合などは、色の再現は特に重要になります。