のぼりがずらりと並んでいると、人は何気なく見てしまうものです。
そののぼりに「本日限りの大特価」などと書かれていると、
買い物をするつもりがなくても、とりあえず店の中に入って
様子を見たくなったりします。
地域の祭りなどにのぼりがずらりと並んでいると、
集客数は大きく変わってくると思います。
その地域に住んでいる人で祭りを見る予定ではなかった人でも、
のぼりが派手に並んでいれば盛り上がっているように感じ
気持ちがそそられて、見に行くこともあると思います。
祭りに参加している人も、たくさんののぼりを見ると
気持ちが更に盛り上がったりするものです。
また、他の地方から祭りを見に来た人などは、のぼりがたくさん並んで
いると、知らない道に迷う心配もなく、祭会場に着くまでの道中にどんどんと気持ちが盛り上がっていくでしょう。
辺りに大きな建物がない時などに、目印としての効果は抜群で、遠くから見えると安心感と共に高揚感もあるので、祭りの盛り上がりにはうってつけと言えるでしょう。
江戸時代の庶民の娯楽!祭りの歴史
以上の様な祭りに欠かすことができないことの一つに、人々を心の底から楽しいと思い盛り上がらせる演出です。特に地方などでは人が一斉に集まる催し物は数が少ないこともあり、こうした華やかな光景を堪能できる祭りは庶民の娯楽でも重宝された存在です。
古代より祭り自体は、様々な時代を通じて行われてきましたが、特に江戸時代は戦乱の世が終わって、安定的な世の中になったこともあり、規模を拡大し盛んに行われ始まります。日本の中心都市である江戸でも大規模な祭りが行われ、その行列は江戸城内まで入り込み将軍も見物されるほど発展していきます。
将軍は天下を治める方でそれが見物されることもあり、天下祭りと言って江戸の風物詩の一つでも知られる様になりました。有名なのは山王社と神田明神の二つで、身分を問わず誰もが楽しむことができたイベントです。
また将軍が見物されることもあり、祭りに欠かせない神輿も派手系になり、他にも多くの人が集まることで屋台なども競う様に設置されていきます。一日のみならず三日三晩行われることもあり、季節を感じさせる風物詩としても定着していきます。
殺風景な毎日に花を添えるイベントとしても捉えられ、祭りは欠かすことができない年中行事で生活に浸透し、現在もその名残りを見ることも可能です。