
色校正とは、データを本格的に印刷する前に、ディスプレイ上で見える色と出来上がりの色に違いがないかを確認して調整する作業のことです。
※シルクスクリーンの場合当社では2万ほどで色校正します。
たとえば、のぼりをオリジナルで作成したいと考えた際には、まず文字やデザインなどを考えて、それをオリジナルデータで作成します。
それを元に染色機で布に印刷すれば、のぼり旗の生地が出来あがりますが、イメージしていた色と印刷した製品の色はぴったり同じにはなりません。
機械の仕様や性能によって、ディスプレイ上で見えているものと、実際に印刷した製品の色とでは、違いが出てしまうことがほとんどです。
そのため、オリジナルデータと照らしあわせて細かく調整を行い、デザイン作成時のイメージと、実際に出来上がった製品のイメージをなるべく近づける作業が必要になります。
こうした一連の調整が色校正といわれるもので、できるだけ良い製品を製作しようとするときには、その過程において欠かせない作業のひとつです。
色校正で仕上がり具合を確認しておく
印刷の際、モニターで見える印刷データの色と実際に印刷を行った製品の色とは、完全に同じにはなりません。
それは、パソコンのディスプレイの発色方法はRGB方式という、赤緑青の光の三原色を利用して発色する方式なのに対し、印刷はCMYK方式という、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4つの色を利用して発色する方式だからです。
また、ディスプレイの設定によっても見え方は違ってきます。
※ディスプレイによっても異なります。
さらに、オリジナルでのぼりを作ろうとする際などは、のぼり旗に使う生地の製作方法や種類によっても色の出方は左右されます。
そのため、本格的にオリジナルのぼり旗の印刷をする前に、色校正を行って仕上がりの具合を確認することが重要になるのです。色を確認して調整することで、思っていたイメージと出来上がりが違う、というトラブルを防ぐことができます。せっかくオリジナルでのぼりを作るのですから、満足のいく仕上がりにするためには、色校正をきちんと行う製作所に頼むとよいでしょう。
色校正のお役立ち情報
色校正には2つの種類があります。1つは本紙校正と呼ばれるもので、実際に印刷を行う紙や布に、実際に使用する印刷機で印刷して確認する方法です。
色の調整が確実に行えることが利点ですが、手間がかかり、費用が高くなりがちなのが難点です。
もう1つはカラーマネジメント校正で、校正用に調整を行った機械で印刷した物を使って確認する方法です。ディスプレイや印刷機械の調整が必要になり、また完全に色を合わせることは難しくなりますが、費用が安くなるという利点があります。どちらを重視するかで選ぶとよいでしょう。
オリジナルでのぼりを作りたい時は、どのような目的でのぼりを作成するのかによって、色校正の精度や、オリジナルデータとの差の許容度が違ってきます。
デザイン重視で、色もできるだけデータと差異なく再現したいときには、本紙校正でしっかりのぼり旗の色を確認することが必要です。
また、どちらかというと費用面重視で、のぼりの数や、必要な情報がのぼりに印刷されていることが重要だと思うなら、色校正はそこまで詰める必要はありません。
満足のいくオリジナルのぼりを製作したいと考えるなら、のぼりを作る目的はどこにあるのか、どこまで色校正をしっかり行うかを、製作所に伝えておくと確実でしょう。