オリジナルでのぼり旗を作成する時に、気をつけておきたいことの1つに
色の選び方が挙げられます。
いくら見やすいサイズや魅力的な内容のデザインであっても
色の選び方が悪いと、見る人へ良い印象を与えられなくなってしまい
より良い効果が得られなくなることがありますから、
注意しておきたいところです。
なお、おすすめの色というのはどういったデザインの
オリジナルのぼり旗を作成するかによって変わってくるものです。
内容との相性というものがありますから、違和感が出ない組み合わせを
選択することが、大切なポイントと言えます。
例えば、交通安全運動の一環として、オリジナルのぼり旗を取り入れると
いうことがありますが、この場合には黒と黄を組み合わせたデザインに
すると効果的です。
というのも、この組み合わせというのは、標識などにも採用されている
警戒色と言われているもので、危険であることを伝えるのに最適だからです。
また、火の用心などの火災予防運動のオリジナルのぼり旗を
用意する時には、火を連想させる赤を使い、それと黒や白を組み合わせる
ことで効果的な注意喚起を行うことができると言えます。
ちなみに、食べ物関係のオリジナルのぼり旗を作成する場合には
その食べ物をイメージしやすくなる色の選択をすることで、
食欲をそそることができることもあります。
具体的にいうと、辛い物には赤い色が効果的です。
逆に、青色は食欲を抑えてしまう効果があるため避けた方が無難でしょう。
このように、色の持つ力は思いのほか大きいものです。
デザインをする上で意識しておくと良いでしょう。
色彩心理とは|色は人の心にどのような効果を与えるのか
その他にも、色が人の心に及ぼす影響は多々あります。
一般に赤やオレンジなどの温かいと感じる色のことを暖色系、反対に青や紫などの寒そうだと感じる色を寒色系と呼びますが、例えばその2つの色味の違いは、時間間隔にも影響を与えます。
つまり暖色系の部屋では、実際にいた時間より2倍も長く感じられ、寒色系の部屋では半分も短く感じられるということです。この仕組みを利用し、客の回転を早くしたいファーストフード店では暖色系でまとめているところが多くあります。
一方、単純作業が多い工場などでは、寒色系の内装を使い、従業員の時間的な心理負担を軽減しているところもあります。また、色は重さにも影響します。どういうことかというと、明るい色は軽く、暗い色は重く感じるという心理効果があるということです。
具体的には、黒は白の1.87倍の重さに感じます。つまり、体感重量が変わってしまうのです。引っ越し業者の段ボールに白いものが多いのは、この効果を利用しているためと考えられます。のぼり旗に軽量感を与えたいときは、白をとり入れると良いでしょう。
さらに、興奮色というものがあります。具体的には、赤は購買色と言われ店側が赤を効果的に使うと売り上げが20%前後伸びるともいわれています。何かを宣伝したり、訴えたいことがあるときには赤は効果的であると言えるでしょう。
このように色は身近なところでも様々な影響を与えています。繰り返しになりますがデザインを考える上で色が人の心理に及ぼす影響を理解することは重要です。