イベントで成果を上げるには、より多くのお客さんに自分たちのブースに立ち寄ってもらうことが重要になります。
そのために重要なアイテムとして、イベントのぼりがあります。
たくさんの企業が並んでいるイベントでは、同じような商品を紹介している店舗が近くにあることも多く、他とは違った特徴をアピールすることが必要になってきます。
立ち寄ってもらうきっかけともなるイベントのぼりは遠方からでも
目立つようなものが効果的です。
しかし、ただ派手に作成することがベストとも言い切れないのです。
イベントのぼりの作成では、多くの企業がアピールのために派手なものを作成しがちです。
そのために、ごちゃごちゃとして風景に混ざってしまって
かえって目立たなくもなってしまいます。
ブランディングも重要です。
ブランディングとは、○○といえば何 というようなその業界で立ち位置を示すことです。赤色の炭酸飲料の会社や、青色のスポーツドリンクの会社 吸引力が変わらない掃除機などがその典型です。
赤やオレンジ、黄色などの目立つ色を組み合わせて作るのもいいのですが
高級な商品を紹介したいという場合には、安っぽく見えてしまうことがあります。
落ち着いた雰囲気のマットカラーを取り入れてみるというのも
品質の良さをイベントのぼりでアピールすることができます。
また、癒し系の商品であったり野菜や花などの植物を提供するのであれば
グリーン系の落ち着いた色味で構成して作成してみるのも効果的です。
イベントのぼりは、遠くからでも目に入るような派手さだけでなく
紹介したい商品によっても、ベストとなるデザインや構成は違ってくるものであり、
また周りの店舗との兼ね合いも考えてみるといいでしょう。
日本で言えば 昔から高貴な色とされてきた紫がとても良いのではないでしょうか?
紫色の花びらが美しい花「菖蒲」の歴史
池のほとりなどに美しく咲く「花菖蒲」は日本が世界に誇る植物です。江戸時代を中心に数多くの品種が人の手によって改良を重ねられました。
江戸時代の徳川家康・秀忠・家光も花好きで、寛文11年(1671)には尾張の徳川光友が花菖蒲を作った記録も残されます。これは江戸に花が集まり始めるきっかけにもなりました。
水野元勝が著した日本初の園芸書『花壇綱目』には花菖蒲の解説や栽培方法が記され、白・紫などの品種名と思われる記録もあります。
元禄8年(1695)には、植木屋3代目・伊藤伊兵衛の著書に8品種、宝永7年(1710)にはその息子の著書に32品種の花菖蒲が記されるようになります。これらから花菖蒲は江戸時代の特に元禄時代に品種も増え始めたことが分かります。
文政5年には老中の松平定信自身が花菖蒲園を作り、45品種を画譜で著しています。そのような中で、江戸の旗本・松平左金吾定は60年以上花菖蒲の品種育成・改良に努め、それらが後に葛飾区の「堀切菖蒲園」に広まり、江戸の花菖蒲が大きく発展したと考えられます。
江戸は花菖蒲園の中心として栄えるようになり、現代でも明治神宮御苑の花菖蒲園などでは、当時の品種がそのまま保存されます。