白チチをマスタード色チチにしました。
そもそも、のぼりにおける「チチ」とは何でしょうか。のぼりはポールを中心に、支持台とのぼりの先端についたカンザシから構成されています。のぼりが風にはためかされても、飛ばされて行かないのはこのチチのおかげです。つまり、のぼりとポールとカンザシをチチが繋ぎとめることによって固定されていると言う構造になっています。このちちは15センチ程度の等間隔で配列されていて、一般的なサイズののぼりの場合、ポールに4-5程度・カンザシに2-3個程度で固定されているのが一般的です。ちなみに「チチ」の名前の由来は、ほぼ等間隔についている犬の乳房の形状に類似していることにある、と言われています。
通常ののぼり製作では白色になっており、カラーリングは行われないのが通常です。マスタードチチはのぼり製作において等閑視されがちだった、ちちに改めて焦点をあてて、これまでにないデザインの実現を可能にした点に、これまでにないエポックメイキングを隠したと評価出来るのです。
マスタードのカラーチチでのぼり旗印刷事例
マスタード色は美味しい実りの色を連想させる
従来のぼり製作においては、ほぼ注目を集めることがありませんでした。それは単に機能的意味合いだけが重視されてきた結果といえます。ここにマスタードチチを採用することで、新たな意味合いを付与することが実現することになった訳です。
それはカラーリングに対する人間の心情を研究する色彩心理学にも通低する部分がありますが、マスタードチチの持つマスタード色には、秋の実りの季節を想起させる意味合いがあると考えることが出来ます。
秋の里山では広葉樹はもみじ色に染まるわけですが、同時に果樹などが成熟する収穫の季節でもあります。水田には刈り取られるのをまつ稲穂が黄色く色づく光景がひろがります。
のぼり製作でマスタードチチで囲むように配置することで美しい実りの風合いを持たせることが適うのです。これは実際にマスタードチチをのぼり製作で、活用することで実感納得いただけることでしょう。のぼり製作の際は、マスタードチチの活用をお勧めします。