StuffIt(スタッフイット)は、ClassicMacOSおよびmacOSで使われているデータ圧縮およびアーカイブフォーマットの事です。特徴としては非常に高い圧縮率を誇るものです。
初版は1987年と古いものですが、バージョンアップが行われて現在のバージョンは15.0.7となっており、最近使われているものはStuffItXと呼ばれるフォーマットが使用されています。
開発そのものはAladdin Systemsが開発したもので、拡張子には「sit」が付きます。なお、StuffIt(スタッフイット)はアーカイブフォーマットのほかデータの圧縮および解凍を行うソフトウェアでもあり、sit以外にもZIP形式やLZH形式といった他の圧縮形式の解凍にも対応しています。
Windowsでも提供されていますが、StuffIt(スタッフイット)は主にMacOSを対象としており、Windowsユーザーにとっては一般的ではありませんが、Macが担ってきたグラフィックの分野ではデータを圧縮するための形式として広く使われています。
メインの対象はMacOS
StuffIt(スタッフイット)のメインの対象はMacOSです。これは、MacOSで開発されたことや、MacOSの環境ではZIPやLZHといった形式のものがあまり普及しなかったことも理由です。
一方でStuffIt(スタッフイット)が使われる分野としてはデータのやりとりで特にMacが得意とする映像関係でよく使われています。
データはそのままの状態では容量も大きくなりがちです。現在でも容量が大きいと移動するためのメディアへの移動やネットワークを使った送信でも時間がかかる原因になります。
このため、そのままの状態では送るのに時間が掛かりますから、圧縮する必要があり、その用途として広く使われてきました。
また圧縮はオリジナルののぼり旗などを製作をオーダーする際にも重要な役割を果たしています。圧縮すると正常に解凍できるかチェックする機能が付いており、このため生の状態で送るよりも損傷しにくいメリットがあります。
画像データのやり取りにおける圧縮の大切さ
のぼり旗を作る際にはオーダーで製作してもらうということも増えています。
またオリジナルののぼりを製作することも簡単になっていますが、のぼりをオーダーする際には既製を購入するか、テンプレートにあるものを利用する、またはまったくのオリジナルののぼりをデザインする方法があります。オリジナルののぼりをデザインする際に重要となるのが、データ圧縮です。
作ったものは印刷会社に送る必要があります。
のぼり旗の画像の場合にはそれほど大きいものにはなりませんが、のぼり旗に使われる図柄が高解像度なほど綺麗なものが作れます。
この際に圧縮して送ることで欠損を防ぐことができますし、容量を減らすことによって送受信にかかる時間などの負担を軽減することができます。
最近の印刷所ではさまざまな種類の圧縮にも対応していますが、Macで作る場合には、StuffIt(スタッフイット)で送る方が効率よくが良いメリットがありますし、確実に相手に届けることができます。