PDF

  • 2018.2.28
PDF入稿

文章データからデザインデータまで使われる「PDF」とは

当社も通常オリジナルのぼり旗の完全データ入稿は.aiまたは.pdfファイル(IllustratorPhotoshopで作成したものに限る)と言っていますが、

その理由下記です。

オリジナルのぼり旗を製作する時に利用するイラストレータには色々なバージョンがあります。お店が指定しているバージョンではないもので製作した場合にはPDF形式に変換すれば、オリジナルのぼり旗のデータを送付出来るため便利です。

※京都のれんではCC(パソコンはマック Windows両機所有)まで対応しておりますので、ご安心ください。

このファイル形式はイラストレータのソフトウェアを開発したAdobe社が開発したファイルフォーマットです。イラストレータ以外のソフトウェアでも変換する事が可能で、無償配布が行われているAcrobat Readerを使う事ですべてのパソコン、スマートフォンでも閲覧が可能になります。環境に依存しないのが最大の魅力であり、インターネットの中で文書などを配布する際に活用が行われています。

例えば、オリジナルのぼり旗のデータをイラストレータの最新バージョンで作成した場合、お店が最新バージョンに対応していなければそのデータを開く事が出来ません。Acrobat Readerで開く事が出来るファイル形式に変換しておけば入稿が可能になるわけです。

pdf

注意としては他のソフトで作ったPDFは完全データ入稿にならない場合がある。

例えばワードやエクセルでもPDFは作れますが、それでのぼり旗の完全データ入稿扱いになると思われる方も少数いらっしゃいます。出力の際(のぼり旗の染色の際)にイラストレーターやフォトショップで入稿しますので、結局イラストレーターやフォトショップで綺麗に開けられるのぼり旗のデータしか対応ができないのが事実です。

※ワード(その他プログラムも含む)などからのPDFも全くできないという意味ではなく、データ加工代がかかる場合ございます。詳しくは一度ファイルを当社京都のれんまでお送りください。

PDFは電子版印刷物

元のファイル形式を変換したファイル形式で、自分が使っているパソコンに専用のソフトウェアがインストールされていない場合でも閲覧する事ができます。例えば、イラストレータで作成したファイルは、イラストレータのソフトウェアがなければ閲覧する事ができませんし、文字フォントをアウトライン化しておかないと、特殊なフォントは文字化けしてしまいます。

しかし、PDFは変換する時に文字フォントを埋め込むため、特殊なフォントが使われていても文字を表示でき、プリンターで印刷を行えば印刷物として利用する事もできます。画面上でいつでも閲覧ができることなどからも電子版印刷物とも言えましょう。さらに、変換する事で容量が減るのでメールなどで送信する事も可能です。

 

PDFとJPEGの違い!用途によって使い分け

現代では、パソコンで作るデータは様々なデータ形式を持たせることが可能になりました。その中でも代表的でよく使用されるのが、PDFとJPEGです。

PDFとは、「Portable Document Format」を略したもので、使用するパソコンや環境に左右されることなく、PDFの読み込みが可能なリーダーさえあれば、データを表示させることが可能です。

そして読み込みができるPDFのリーダーは無償配布されているので、パソコンやスマートフォンなどがあれば見ることができます。

一方、PDFでのデータの作成の際にはレイアウトが変わらないよう、保存時にフォント情報が埋め込まれますが、一部のフォントは埋め込みが不可のものがあり、その場合には体裁が崩れてしまうことがあるところが難点です。

データの使い分け

通常のフォントであれば問題なく、一部のフォントにのみ発生するものなので、PDFにした際に確認が必要となります。そしてPDFデータの加工や編集には専用のソフトウェアが必要となることもデメリットとなります。

PDFの良さは、印字した時の文字のきれいさにあります。そのため、画像よりも文章データに向いていて、印刷会社の入稿データとしても採用されています。

PDFと並んで使用頻度の高いJPEGは、「Joint Photographic Experts Group」を略した言葉で、パソコンなどで作られた静止画像を圧縮しているファイル形式となります。

画像データに向いているのは、1,677万色のフルカラーで表示できることにあります。そのため、画像データを鮮明に表示させることができるのがメリットです。

データとして膨大になりがちな画像データの大きさを抑えつつ、データの表示もきれいなJPEGですが、一度圧縮すると完全には元に戻すことができません。そのため、画像を加工したり上書きしたりするなど編集を繰り返すと、画質が劣化していってしまうデメリットがありますから注意が必要です。

このように考えるとJPEGは、画像やデザインの保存に適していると結論付けることができます。PDF、JPEGどちらも印刷に使えるデータとして一般的に使われているためどちらを使うか迷う方もいると思いますが、PDFは印刷した時の文字の美しさから文章を保存するのに向いており、JPEGは画像データを見た目を損なわずにフルカラーで保存できるので写真やデザイン向けと言うように、用途によって使い分けるとよいでしょう。

PDFは文章共有に欠かせない

今日では一般的なデータ形式として多用されているPDFですが、その歴史はいつ始まったのでしょうか。そしてどのように標準化に至ったのでしょうか。

PDFの歴史の始まりは、1990年代の初めとさほど古くありません。PDFが開発されるまでは、異なるオペレーティングシステムやソフトウェア・アプリケーションで作成された文書を表示させることは難しいことでした。

時代はインターネットの時代を迎え、インターネットの普及により、ウェブページ上で文書などを公開したり頒布することが一般的になることを見越して、異なる環境下でも見ることができるデータ形式の開発の必要が出てきました。

そして、PDF閲覧・作成ソフトの制作会社がPDFの閲覧が可能なリーダーを無償配布することで、文書共有が可能となることで一気にデファクトスタンダードとなり、標準化されました。ベースとなる規格は、国際標準化機構のISO規格として2008年に公開され、その後も新機能が追加されています。

元々、PDFの機能は異なるパソコンやソフトウェアであっても、元のレイアウトの通りに表示したり、印刷できることが主要な機能でした。ですが、PDFに織り込まれた様々な機能は文書共有に欠かせない様々な特徴があります。

まず、作成されたPDFデータはリーダーで読む限り、編集や加工ができませんから、文書の改ざんが難しくなり、セキュリティ的な意味合いを持ちます。さらに文書はメールに添付するなどインターネットを介して配布されることがあると、データのサイズが気になるものですが、PDF作成時にはデータサイズを小さくすることも可能なため、他のデータ形式よりもデータの送信に向いています。

さらに何百ページにもわたるデータをPDFにしても、しおり・リンク・注釈などの機能がついているため、文書の表示や検索などが容易に行えるのがメリットです。このような形で進化してきたPDFは、様々な場面で使われています。

たとえば、作成元の文書の体裁や書式を変えることなく再現できる仕組みが好まれて、ウェブページなどでの説明書やマニュアル・カタログ・パンフレットの公開に多く用いられています。これらは再現性の仕組みのみならず、文書などを印刷物として配るよりも安価で提供できることも使用に拍車がかかりました。

さらには、原稿作成の制限が少ないことやデータサイズを小さくできることで、印刷物の入稿をPDFで行うことも多くなっています。

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