のぼり旗製作の現場でも用いられるdpiとはdots par pitchの略で1インチあたりどれだけのドット密度があるのかを示す単位で、例えば100dpiであれば1インチの範囲に100個のドットが存在することを表わしています。
この数値が高ければ高いほど多くのドットが密集しており、のぼりの印刷でも豊かな表現が可能です。
dpiの数値が低い画像を大きく引き伸ばしてのぼりに印刷した場合はドットが荒くなりシャギーが目立つようになりますが、逆に数値の高い画像ならば印刷したドットが滑らかで一定の画質を保つことができます。
一般的にのぼり旗の製作では綺麗に表現するには100dpiのほうがお勧めします。
簡易的な文字やロゴ、イラストなどの端的なパターンで原寸大の原稿であれば、それほど高いdpiでなくても問題ありません。
当社ではおおよそ200dpiまで、あとはあまりにも大きなデータだと染色用Pcがフリーズしてしまうことや染色機器が表現できないため、入稿用データと相談という形となります。※大きいサイズで送っていただいてこちらでできるかどうかご連絡します。
解像度、画素、ピクセル、dpi…違いを把握できてる?
納得の仕上がりののぼり旗を製作するためには、これらの違いを把握しておくことが大切です。
解像度とは、その画像がもつドットの総数を縦と横のドット数で表わし、分かりやすい例ではデジタルハイビジョンの規格が1980×1080ドットです。
画素とは、デジタルカメラやプリンターが持っている映像素子の数を表わし、この数字が大きいほど精細で綺麗な画像になります。
dpiとは、1インチあたりにどれだけのドット密度があるのかを表し、数字が高いほど豊かな表現が可能となり引き延ばしても劣化が少ない画像となります。
のぼり旗のための原稿をパソコンなどで製作する際には実際ののぼりの実物大の原稿を用意するのは困難を極めるため、モニターに映し出して全体を確認できる範囲の大きさで原稿を製作するケースがほとんどです。
そんな時でも可能な限りこれらの数値の高いデータで原稿を製作できれば、実際にのぼり旗の素材に印刷する際に原稿を引き延ばしても劣化の無い印刷結果を得ることが可能となります。