一般的な麻素材は、シャリ感があり
手触りにゴワつきを感じることがあります。
しかし京都のれんでは、お子様の肌にも優しく感じていただけるように
やわらかく仕上げたラミー(芋麻)とリネン(亜麻)の
混紡繊維を採用しています。
麻素材の持つ雰囲気や風合いに加えて
その肌触りや質感を気に入って頂き、
当社でも一番人気の素材です。
麻の種類は沢山ある!「靭皮繊維」にカテゴライズされるものは?
布製品でよく見受けられる「麻」は、特定の素材を指す言葉ではなく植物繊維の総称で用いられています。
現在の日本では「リネン」または「ラミー」の2種類に分けられますが、さらに植物の用いる部分で3つの種類に分類することも可能です。茎や幹から作られるものは靭皮繊維と呼ばれ、リネン・ラミー・ヘンプ・ジュート・ケナフと5つあります。
リネンとラミーはカラムシと呼ばれる植物から採取されており手編み用の糸やセーターに用いられて、主な産地は欧州と中国・東南アジアが代表的です。ヘンプは原材料がアサで極細繊維なのが特徴になり薄手の生地で夏用のロープとしてヨーロッパで用いられますが、日本だと男性用の甚平の生地を作るに最適で江戸時代から使われています。
ジュートの原材料はコウマと呼ばれるシナノキ科で、繊維が1本1本が太く耐久性にも長けているため食料品等を輸送するために袋やカーペット基布に使われます。
ケナフは原料植物がアオイ科のケナフで、インドやタイといった熱帯アジアが生産地となっており壁材やパルプ用品を生産するのに用いられている繊維です。靭皮繊維は天然素材のひとつであり、各原料植物の特性をうまく生かした製品に仕上げられます。
当社では通常定番麻生地で対応可能製作手法
- 無地のれん゙…無地染め
- 無地のれん+シルクスクリーン … 顔料名入れのれん
- 印染め(引き染め = 本染め)
<関連生地:麻素材>
・キビラ麻
家庭用品品質表示法における麻
家庭用品の品質に関する表示の適正化を図り、一般消費者の利益を保護することを目的として、昭和37年から家庭用品品質表示法(昭和36年法104号、37年10月1日施行)が施行されています。
麻製品のうち同法の対象となる「家庭用品」に該当するものについて、「麻」という表示ができるのは、亜麻(リネン)又は苧麻(ラミー)を材料とした製品に限ると定められています(施行令別表第1参照)。従って、麻という素材で作られた家庭用品であっても、「麻」という表示ができない場合もあります。その場合は「指定外繊維(黄麻)」、「指定外繊維(大麻)」とか素材名で表示(黄麻製マット、マニラ麻帽子等)するなどとすることになります。 日本麻紡績協会より
そのため当社定番麻【亜麻(リネン)50%苧麻(ラミー)50%】の混紡糸ときびら麻’(苧麻100%)のみとなります。
弊社の定番 麻生地 物性データ
ホルムアルデヒド一般用 (μg/g)横 厚生省令第34号 アセチルアセトン法(一般用) |
ピリング(級) JIS-L-1076 A法 10時間 |
厚み (m/m) |
質量 (g/㎡) |
20以下 | 5 | 0.41 | 228.3 |
引張強さ(N) JIS-L-1096 ストリップ法 |
引裂強さ(N) JIS L 1096 ペンジュラム法 |
滑脱抵抗力(mm) JIS-L-1096 B法(117.7N) |
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タテ 725 ヨコ 658 | タテ 53.4 ヨコ 52.3 | タテ 1.4 ヨコ 1.3 | |
吸水性(秒) JIS-L-1096 A法 織物(滴下法) |
速乾性(分) JIS L 1096 拡散性残留水分率 |
接触冷感(W/c㎡) 接触冷温感 評価値 (△T:20℃) |
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14(目安値60秒未満で吸水) | 48.8目安値10%に至る65分以内 | 0.292 ※0.2以上で効果あり |
※日本工業規格JIS L 1096織物及び編物の生地試験方法による
この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人繊維評価技術協議会(JTETC)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格のことである。(抜粋 JISCは、Japanese Industrial Standards Committeeの略称で、正式には、日本工業標準調査会のホームページより)
綿生地:変わり織(天然繊維) 注意事項
- 染料の性質上、水や汗等で濡れた時、また、強くこすられた場合、
摩擦により色落ちし、他の繊維を汚すことがあります。 - 他の洗濯物(特に白や淡い色)と一緒に洗わないでください。
- 水につけた状態を長く続けると色がにじむ場合がございます。