新幹線の到着する新大阪駅構内では、よく駅弁ののぼりが
設置されていることがありますが、これはついつい
つられるものです。
大阪でも新幹線に乗る時に駅弁を買おうとする方は
多いかと思いますが、目立つのぼりがあれば
興味を持ち、それを買いたいと思うものでしょう。
また、そののぼりに実際の駅弁の写真などが
掲載されていますと、空腹感を刺激します。
実際に新大阪駅でも、のぼりで紹介されている弁当は
売れ行きがいいことが多く、他のものよりも
早く売り切れる事が多いのです。
新大阪駅で複数の駅弁を販売している業者でも
一番おすすめのものだけのぼりでアピールすることも
ありますし、また新商品などがアピールされていることもあり、
普段から新大阪の駅を使う方にとっても興味深い内容なのです。
新大阪ではこの弁当しか食べないと決めている人であれば
別ですが、その時の気分だけで弁当選びをする方にとっては
購入に大きく影響する要素でしょう。
のぼりそのものは決してお金のかかるものではありません。
ですから、費用に対する効果が高いものと思われます。
駅弁のはじまりは白木屋のおにぎりとタクアン?!
近年ますます人気が上がり全国各地で美味しさや見た目の豪華さを競っている駅弁ですが、その元祖になった弁当は非常に質素なものだったと伝わります。
諸説ありますが、その誕生は明治18年にあたる1885年7月16日とされ、宇都宮 白木屋の主人斉藤嘉平氏が梅干しが入ったおにぎり2つにごま塩を振りかけて、たくあん2切れと共に竹の皮に包んだものを5銭で販売したのが始まりと言われています。
大宮と宇都宮を結ぶ鉄道が開通したのと同時に駅で販売された白木屋の弁当が日本初の駅弁になって以来130余年を経た現代では約4千種類にまで増え、デパートの駅弁大会などでは全国の人気駅弁が一堂に会し、人々が行列を作って買い求めるほどのブームになっています。
戦前戦中を経て宇都宮は駅弁王国と言われるまでになりましたが、新幹線の開通によってかつての繁栄は遠いものとなりました。駅弁発祥については宇都宮のほか1883年(明治16年)に上野駅で誕生したという説や1877年(明治10年)神戸駅発祥とする説など諸説あるところも駅弁のロマンとなっています。
駅弁は多くの人の旅情をかき立てて、ご当地ならではの食材の美味しさで魅了し、全国各地で忘れがたい旅の思い出となり続けています。