顔料

  • 2014.12.1
アイテム

 

染色のインクには顔料と染料があります。

染料と顔料の違い

顔料は粒子が大きく水に溶けない色の粉です。これは、生地の上に塗り付けるという手法でプリントします。顔料の場合、マットであまり透明性がありませんが耐水性があり滲みません。紫外線などへの耐候性があります。

弊社で顔料を使うものには、シルクスクリーンや手描き、厚地のポリエステルにプリントするインクジェットプリントがあります。

シルクスクリーン印刷は顔料プリントにて

当社ののぼり旗の製作ラインはすべて顔料プリントにて製作しております。
印刷ときくと裏抜けしないように聞こえますが、ポンジは薄手の生地なので裏抜けしたように見えます。

※参考ページ

カラー発色について/のぼり旗シルクスクリーンについて

オリジナルプリント専門としてやっております弊社ではカラーに関して自信をもっております。 シルクプリント限定ではあるのですが、 dicカラーや色見本で指定された色をほぼそのまま近づける努力をしております。 秘密は熟練職人の […]
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シルクスクリーンのぼり旗

プリント技法の一種。 デザインから版を起こし、スクイージを使って1色ずつ版を重ねて表現する手法です。 版を作る必要がある分、コストがかかりますが 版を作ってしまえば、大量に製作される場合はお得になります。 インクジェット […]
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インクジェットプリント vs シルクスクリーン印刷

インクジェットプリントとは パソコンから紙をプリンターで印刷するように染色する技法です。 入稿データさえあれば型を作る必要がないため、何配色使っても 値段が変わらないという大きな利点があります。 写真等を利用した多配色の […]
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ちなみに顔料の歴史って

化粧品に使われている顔料ときくとなじみがないとか難しいと思う方も多いのではないでしょうか?ただ女性であればお化粧という形ですでにご理解いただけると思います。

昔は貝殻を粉にしてつかったり、高価な日本画とかは今だにですよね?※胡(蛤)粉(こふん)とも呼びます。

現状顔料というと通常合成顔料のことです。1704年に最初の青の合成顔料として登場したのが紺青です。1735年に使われるようになったのはインディアンイエローです。

1814年にサンゴバンのタサエール石灰を焼くかまどの中にウルトラマリンではないとしても非常に似た青い化合物が生成しているのを発見した。1824年、この発見に対して工業奨励協会 (Societé pour l’Encouragement d’Industrie) から「貴重な顔料の人工製造のための賞」が贈られた。製造工程は1826年にフランスのジャン・バプティステ・ギメ(フランス語版)、1828年にテュービンゲン大学のクリスティアン・グメリン(ドイツ語版)によって開発された。ギメは開発した製造法を公開しなかったため、グメリンが人造の合成ウルトラマリンの創作者として知られるようになった。 Wikipediaより引用

顔料の発展の歴史

顔料は人類とともに発展してきた歴史がありますが、非常に古い時代から使用されてきたのが、天然の成分をそのまま使用した顔料です。こうしたタイプのものとして代表的なのが黄土や酸化鉄などで、これらの物質が着色の用途で使用されてきた歴史は、紀元前までさかのぼります。

その時代に顔料は建物や道具などに限らず、人間の顔などにも塗られていました。40万年前からこうした種類の顔料は使用されていたと研究されていて、その証拠となるようなものがアフリカの洞窟で発掘されています。

このような天然の素材を使用した顔料は、有史以後の時代でもさかんに使用されて、主に使用されていたのは、鉱物や土を原料とするものでした。人類が進化するにつれて、顔料の原料に用いる素材もさかんに研究されるようになり、植物や動物の排泄物などからも、顔料を作るための技術が開発されました。

軟体動物なども、染料を作るための材料として使用されています。時代が下るにつれて、さらに新しい顔料の製作方法が開発されていきましたが、ヨーロッパにおいてそのきっかけとなったのが16世紀の大航海時代です。

この時代、ヨーロッパ人は進化した航海の技術を使用して、それまで行くことができなかった世界中の土地に行くことができるようになりましたが、アメリカ大陸もそうした土地の一つです。ヨーロッパ人から新大陸と呼ばれたこの土地には、ヨーロッパ人の知らなかったさまざまな植物や動物が存在していました。

その中には顔料の材料に使用できるものも含まれていて、寄生昆虫から作られた染料はその代表的なものです。この寄生昆虫は中央アメリカや南アメリカに生息していたもので、この土地を植民地にしたスペイン人によって発見されました。

この寄生昆虫から得られた新しい顔料がコチニール色素で、ヨーロッパにはそれまで存在しなかった新しいタイプの顔料の製造が可能になりました。この顔料を作るための材料として使用されたのがコチニールカイガラムシで、乾燥させて砕いた状態にしたものを原料として使用していました。

コチニールカイガラムシを使用した顔料や染料としては各種の絵の具があげられ、化粧品などにも使用されています。南アメリカに住んでいた先住民の間では、こうしたタイプの顔料は特に珍しいものではなかったのですが、ヨーロッパ人にとっては、それまでにないタイプの新しいものとして、さまざまな用途に使用されるようになりました。

原料が虫であることは当初、秘密にされていましたが、生物学者によって一般にも知られる事実になっています。

顔料の表記の方法

19世紀から20世紀にかけて顔料は飛躍的な進化をとげて、その種類も膨大になりました。顔料にはそれぞれ固有の特徴がありますが、それぞれの顔料の種類を区分するために使用されているのが、独自の表記方法です。

顔料は日本だけでなく世界各地で使用されていますが、顔料を種類分けするために便宜的に用いられているのが、カラー・インデックス・ジェネリック・ネームです。日本語ではカラーインデックス名という名前で呼ばれるのが一般的です。

カラーインデックス名を使用して顔料を指定することで、異なる国の人が一緒に顔料を使用して作業をする場合でも、どの種類のものを使用すればよいかが簡単にわかるようになっています。

国際的な基準にもとづいて使用されているものなので、世界のどこへ行っても共通して使用できる表記の方法です。カラーインデックス名はC.Iに登録されている顔料に関する国際的な表記の方法ですが、C.Iとはカラー・インデックス・インターナショナルの略語です。

イギリスの染料や染色を研究している学会と、アメリカの繊維化学や染色の技術に関する協会が協力して作ったデータベースのことを、カラー・インデックス・インターナショナルと呼んでいます。

このデータベースに登録されているカラーインデックスの数は非常に多く、6000種類以上の分類があります。そのために、天然鉱物顔料や有機顔料など、幅広い種類の顔料を国際的な基準で区分できるようになっています。

顔料や染料などのほかに、色素や関連する化合物などに関連したカラーインデックスが登録されていることもC.Iの特徴です。色だけでなく、それぞれの顔料などが持っている効用なども考慮しながら、インデックス名が決定されています。

表記には名称だけでなく、それぞれの顔料の成分となっている、化学的な構造を分析することにより得られた番号もつけられていますが、それがカラー・インデックス・コンスティテューション・ナンバーです。

これにより顔料を科学的な見地からも分類することが可能になっていて、それぞれの化学的な性質のほかに、製造の方法や製品として販売されるときの名称なども、一緒に表記されています。

顔料の表記法として国際的に用いられているものとしては、そのほかにCASナンバーも有名なものです。これはケミカル・アブストラクツ・サービスの略語であり、アメリカの化学団体で発行している雑誌の中で使用されているものです。

一番長いもので10個の数から構成されているのがCASナンバーの特徴で、それぞれの化学物質などがわかるようになっています。

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