天然繊維の一種で、非常に古くから用いられているなじみのある素材です。
吸水性に富み、濡れても丈夫です。
染色性や発色性に優れているのも特徴です。
ただし、日光で黄変するという短所もありますので、用途によって使い分けが必要です。
当社では綿素材のぼりは、下記の手法で行っております。
- 枚数が少なくて裏抜けが必要な場合、引き染め(印染め)にて製作する方法
- 枚数が少なくて裏抜けが必要でない場合、もしくは縫い合わせで対応可能な場合
ダイレクトインクジェットプリントの綿シャンタンという風呂敷で使われる素材で製作する方法 - 綿に似せたポリエテル天竺で行う方法
(両面昇華転写をするので、裏抜けはばっちりです。) - 天然の天竺をシルクスクリーン捺染プリント(裏浸透します。)
枚数おおよそ10枚ぐらいからお安くなります。(一番ご要望が多いです。)
のぼり旗は通常天気にかかわらず屋外に出しておくの染色よりも顔料プリント(印刷技術)の方で行う方が多いです。
オリジナルのぼり旗の生地としての綿の特徴とは
オリジナルでのぼり旗を制作したい場合には、そのベースとなる生地には綿を用いることも多いです。昔からのぼり旗に使用されていた素材であり、日本の古風な雰囲気を持たせる上でも活躍することも多く、制作には割高となることもありますが、多くの人にも支持されている素材の一つとなります。
種類には金巾・天竺・カツラギなどの種類に分かれ、一般的にはよく用いられ金巾、金巾よりも厚手の生地である天竺、しっかりした生地であるカツラギが存在し、天竺・カツラギは長期使用にも対応できる特徴も見られます。当社は基本天竺での取り扱いとなります。
日光で黄色くなる点には注意
オリジナルののぼり旗の制作の中でも綿は人気がある素材の一つで、のぼり旗ならこれと指定される方も多いです。見た目が伝統的な古風な感じと素材の持つ柔らかみと温かさが感じられるため、オリジナルのぼり旗の制作でも根強く支持を得ています。
ただ素材は太陽光の紫外線に当ると白の部分が黄色に変色を起こす場合も多いです。つまり外での使用が頻繁であり、白色部分が広いのぼり旗であると変色した部分が目立ってしまうこともあり、取り扱いに注意することもポイントとなります。
綿布の歴史
木綿(もめん)は、ワタの種子から取れる繊維でコットンともいわれています。
Foods and Nutrition Encyclopedia によれば、約8000年前に木綿栽培の最古の証拠はメキシコに発見されています。『日本後紀』では、799年(延暦18年)に愛知県西尾市天竹町に漂着した崑崙人が伝えたと言われている。
ちなみに一説には天竺生地の天竺はここから名づけられた説もある。