
のぼりは、街を歩いていたり車で走っていたら必ずと言っていいほど
見かけるものです。
イベント会場での商品アピールやお店の宣伝効果が高まりますし
印象に残りやすいので今後の来店につながるのです。
日本では意識しなくても当たり前に見かけるものですが
諸外国ではあまり見かけることはありません。
それは、のぼりが日本独特のものだからです。
のぼり旗の始まりは戦国時代にさかのぼります。
戦国時代の武将達が合戦をする時に考案されたのが始まりです。
敵か味方か遠くにいてもわかりやすいように、見分けをつける
ための軍事品として使用されていました。
一族のシンボルの家紋を入れることが多かったのです。
この日本独特の文化を引き継いで、今日では飲食店やパチンコ店
歌舞伎会場や観光地などで使われるようになったのです。
のぼり旗はその店を表すものです。
そのため、デザインはとても大切です。
古くから伝わる日本の文化を現代風にアレンジしながら活用することは
とても素晴らしいことです。
歌舞伎の舞台で見る「定式幕」にはどんな意味がある?
歌舞伎といえば、三色の縦縞になった幕が思い浮かぶのではないでしょうか。
これは定式幕と呼ばれるもので、その歴史は寛永10(1633)年まで遡ります。演出により歌舞伎ではさまざまな幕が使われるものの、定式・すなわち常に使われている幕ですから幕開きと終幕はこれです。
ただ、江戸時代には幕府許可の芝居小屋だけが使用を許可されていたのです。中村座・市村座・森田座、江戸三座と呼ばれるものです。それ以外の格式の低い小屋の場合、垂れ幕を使用して引き幕の代わりにしており、緞帳芝居とも呼ばれました。その舞台を見るだけで、違いが丸分かりだったのです。
江戸三座それぞれに幕に使われている色の組み合わせは異なります。とはいえいずれも陰陽五行の考えに基づいた5色のみが使われています。どんなに頑張ったとしても当たるか外れるかは人の力で動かすことなんてできません。昔の人々は神仏に興業の当たりを願い、神聖な色を選んだのでしょう。
ちなみに、黒・柿色・萌葱色という歌舞伎揚げやお茶漬けのパッケージなどでもお馴染みの色の組み合わせ・現在の歌舞伎座の定式幕というのは江戸時代の森田座の形式を踏襲しています。開場のドサクサにまぎれて守田氏がちゃっかり自らの幕を転用、定着させ今もなお残っているのです。
布でつくる結界も日本独自のもの?
たった1枚の布で間仕切りを作ったり、神事などに使う。
あってもなくもて事象的には変わらないものでも
ないと雰囲気が作れない。
神事が始まらない。そのような大切なものが一枚の布にはあります。
のぼり旗があるだけで、気分が高揚したり、士気が高まったり、
そんな力が1枚の布にはあるのです。
のぼり旗作ってみませんか?