
地域に昔からある神社や仏閣といったものは、地域の住民から
親しまれてきたものです。
年末年始やお盆、または秋祭りなどの季節の際には
人々が集まる憩いの場としての機能も持つものとなっています。
こうしたお寺などによく設置されているのがのぼり旗で
祭りの告知や、祀ってあるご神体を掲示するなど、お寺の風景に
マッチしたものが多くあります。
また、地域の有志によって、何年かに一度の行事の際などに
その告知用に作られるなど使い道の多いものとなっています。
こうした場所に設置するのぼり旗は、境内などにベースをおいて
設置したり周辺の道路沿いに立てるなど、広い範囲で様々な設置の
方法があるのが利点です。
そして、破損したりしても、部品ごとで修理が可能なため
同じものを長く使い続けることが可能なのもメリットです。
告知の内容を変更する際にも、のぼり旗を新たに作るのは
比較的安価なため表記内容を頻繁に変えるといったときにも
使用しやすいのが利点です。
神社のぼりは基本180cm×60cmは綿天竺が多いです。綿ののぼり旗はこちらより
大型のものになるとカツラギや帆布などを使います。
「神社ののぼり」の歴史は深かった!神社でのぼりを出す意味とは?
神社でのぼりを出すことには意味があります。旗と非常に似ているので、同様の目的や役割があると考えがちですが、実際には大きく異なっているので注意が必要です。のぼりの歴史は平安時代にまで遡ります。
その起源は中国の古文書の中にあります。日本の風習や文化などについて書かれている魏志倭人伝によると、邪馬台国に向けて軍旗を届けたとされているようです。そのことがきっかけとなり、長い年月を経て発展していきました。
平安時代の末期に起こった壇ノ浦の戦いにおいて、旗を掲げて争いをしていたということが分かっています。このときは流れ旗と呼ばれるもので、白または赤一色でした。
呼び方は違いますが、縦に長い布を使用していたのでのぼりと似ているものだったとされています。
戦国時代になると争いで自分の軍と敵の軍を判別しやすいように、自分たちの軍の家紋をのぼりに描いて陣を張っている場所に立たせて使うように発展していきました。
神社では招代(おぎしろ)と呼ばれる神様を迎えるための儀式を行うときに、神様が降りやすいように目印として立てているという意味があります。
また、奉納している人に対して感謝を示すための印という意味もあり、この場合はのぼりに名前を入れていることもあります。シンプルな紅白ののぼりがたくさん並んでいることが多いです。
戦国時代には戦いで味方と敵を識別して士気を高めるために、現代では目印として人を引き付けるためにのぼりを使用しています。このように時代とともに変化してきました。