印刷用語のひとつで、台紙の四隅に仕上がりの基準を示すものです。
印刷物の入稿などには一般的なトンボ入稿ですが、弊社ではこの形をとっておりません。
ですので、入稿の際にトンボは不要です。
ちなみにのぼり旗は印刷とよく言われますが、布に染色が基本となりますので、
印刷といっても正直ことなります。※ちなみにシルクスクリーンは印刷技術に分類されます。
印刷物発注時に使われる「トンボ」とは
印刷物は縦と横の寸法を決めて行われるのが一般的で、印刷者がその範囲で印刷を行うためにも寸法は重要な要素にもなります。
トンボとは台紙の四隅に位置しておかれる縦や横の寸法の基準となるものです。のぼり旗の制作を行う上では、レイアウトが必要となりますが、制作を行うための原型になる紙自体に独自の形状で薄く印刷されているタイプが一般的となります。
ただ最近はオリジナルののぼり旗を制作する上では四角の枠内にデザインが書かれていれば、それで印刷者も大きさが解るため、当社では必要としておりません。
図のハミ出しを防止してくれる!
トンボの役割はそれが四隅に配置されていることで、その範囲を指定してくれる効果をもたらします。そのためデザインなどで描かれる図のはみ出しを防止してくれるため、オリジナルののぼり旗を制作する上では必要となることも多いです。
ただネット通販などでオリジナルののぼり旗を制作する場合には、専用のフォーム画面でデザインやレイアウトの位置を決めるため、それを必要としません。その代わり囲ってある四角枠を基準とその枠内に描くようにすれば良くなっています。
のぼり旗の専門用語~シルクスクリーン印刷手法編~
のぼり旗を頼もうとすると、依頼した印刷会社から様々な専門用語をちりばめたメールや電話をもらい、戸惑ったことがある人もいることでしょう。
適当に返事をしてしまうと、自分が思っていなかったような仕上がりとなってしまうこともあるため、印刷に関連して基本的な専門用語を抑えておいた方が話がスムーズに進むため、便利です。
専門用語の一つに、「色再現」があります。色再現とは、カラー印刷などを行う場合に、元の色を再現することです。色を再現させることは当然のことと考えがちですが、印刷方法や印刷条件などの関係で元の色通りに再現できない場合があります。
特に印刷するものが違うと、以前のものでは問題と考えられたものでも、微妙に色遣いが違うと認識される場合があります。厳密に色味を考慮したい場合は、業界標準となっているカラーガイドなどを用いての打ち合わせが必要となります。
次に「4色分解」ですが、この4色とはシアン・マゼンダ・イエロー・ブラックの4色を指し、プロセスカラーとも呼ばれます。印刷物などをルーペなどで拡大してみてみるとわかりますが、この4色をドットにして色味を表現しています。
つまり、基本的に色をシルクスクリーンで表現する場合は、各色をこちらの4色に分解してから印刷するという方法で行います。ちなみにこちらの4色では表現できない色も存在します。
金や銀はこのプロセスカラーでは表現できないため、予め調合されたインクを使って印刷します。
また、蛍光色も4色のプロセスカラーでは表現できないため、こちらも別のインクを用意して印刷することになります。
当社ではシルクスクリーンで作る場合は蛍光剤を混ぜて、蛍光色を作ります。
昇華転写の場合は蛍光インクを使います。
最後に「BMP」ですが、コンピュータを扱う方ならファイルの拡張子で見たことがあると言う方も多いかもしれませんが、コンピュータグラフィックの画像のファイル形式の一つになります。
コンピュータ上で写真のような繊細な画像を表現するためには、画像を格子状に細かい点に分解して、それぞれの点に色や濃度などを数値で指定します。
こちらのファイル形式では圧縮することがないですし、フルカラーに対応しているため、画質を維持できるのがメリットです。
ここでは専門用語を3つだけご紹介しましたが、印刷手法に使われる専門用語は多岐にわたります。思った通りの印刷に仕上げるためにも、わからない言葉が出てきたら調べたり、当社京都のれんへ確認することで、行き違いなどを無くして納得いく印刷物を手に入れることができるに違いありません。
のぼり旗の専門用語~デザイン入稿編~
のぼり旗の専門用語は印刷だけでなく、デザインを入稿する際にもさまざまな単語が出てきます。
のぼり旗を作るためにデザインを考えたと言うことは、それなりの時間やコストをかけて納得いくデザインを考案したに違いありません。京都のれんに外注してそのデザインを正確に具現化するためにも、ベースとなる専門用語は知っておいた方が良いでしょう。
デザイン入稿に関する専門用語の一つに、「アミ版」があります。
通常ののぼり旗のシルクスクリーン印刷は宣伝効果を上げるため、はっきりした印刷が好まれるので、ベタ版と呼ばれる濃淡のないベタ塗りのものが採用されるケースが目立ちます。ですが、アミ版では色のグラデーションなどを変えて濃淡を表すことが可能で、通常ののぼり旗よりもデザイン性を多様化することができます。
1色でも濃淡を表現することが可能で、ベタ版よりも値段は少し高めになるケースが多いようです。
次に「解像度」ですが、これはコンピュータのディスプレイでなじみがあるかもしれませんが、ディスプレイ表示やプリンタでの印刷の際の精細さのことを指します。
ディスプレイの場合を取ってみると、1024dpi×768dpiなど画面の横と縦をドットの数で表しますが、のぼり旗の4色分解での解像度は、入稿時は200dpiとしています。
入稿時と出力時では見た目に若干の差が出ることにも注意が必要です。
最後に「校正」ですが、文字や内容、体裁、色味や色彩の不具合などを修正することです。加えてのぼり旗の印刷の場合は、デザインや発色の確認なども含まれていて、色校正(色校)と言われます。
京都のれんでは、文字やデザインを含めた修正は有料サービスです。
いきなり修正するというよりもメールで確認依頼が入ることが多いです。
自分で修正できるところは自ら修正し、プロの手を借りたほうが良い場合のみお金を払って依頼する方が良いでしょう。
こちらではデザイン入稿に関する専門用語を3つ、ご紹介しましたが、デザインはのぼり旗を作る上で製作者が重要視しているものの一つと言えるでしょう。
思い通りにできたのぼり旗は会社の宣伝などで大活躍するに違いありませんから、納得いくものを仕上げるためにも、のぼり旗の専門用語をある程度勉強しておく方がよいに違いありません。
わからない言葉があれば気軽に問い合わせるようにと記載しておりますので、お互いに誤解がないようにするためにも遠慮なくお問合せ頂ければと思います。