「パス上文字ツール」とは
パス上文字ツールとは、図形を構成する要素を作って、その上に沿って文字を並べる事が出来る機能です。
この機能は、ベジェ曲線を描く事で通常の文字入力とは違った雰囲気の文字列を作る事ができ、ベジェ曲線とフォントの組み合わせを工夫する事で、オリジナリティを感じられるのぼり旗のデザインが生まれます。
ベジェ曲線上のテキストは、レイヤーとして扱う事が出来ますので、画像レイヤーと同じように、移動や反転をさせる事も可能です。
移動が出来れば、のぼりデザイン制作している画像の好きな位置に配置させられます。反転をさせれば、より変わった雰囲気を出す事も出来ますので、表現手段の幅が広がっていきます。
文字の向きを変えられますので、SF映画のエンドロールのような効果を生み出せます。
また、カーブを鋭くしたり、緩くしたりする事でも文字列の雰囲気を変化させられますので、このツールを使いこなせれば、文字を使った表現に様々な変化を与えられるので、見た目にも斬新さが出てくるでしょう。
のぼり旗のデザインの可能性が急激に広がる
オーダーのぼりで変化のあるデザインを出したいのであれば、パス上ツールの使いこなしは重要です。
文字を自由自在に表現する事が出来ます。
オリジナリティ溢れるオーダーのぼり旗を制作する事ができ、
顧客のニーズに合ったデザインを提供する環境作りを構築する事が可能です。
のぼりを注文をしてくる顧客によってニーズが異なりますので、デザインの可能性を広げていく事は重要です。
単純なバランスだけでなく、染色による発色なども非常に大切になってきます。
のぼりのデザインの可能性を高める事で、デザインによるブランディングが生まれ、顧客のニーズに応えられる体制作りや古信頼や安心が得られることが大切です。
ベジェ曲線上に並べられた文字列をオーダーのぼりに記述されるロゴとして活用すれば、そののぼりを見る人々に目立つようにする事ができ、注目され易くなりますので、宣伝効果を高めるという目的も果たせます。
ベジェ曲線上に描いたテキストの大きさや位置、角度やフォントの種類やカラーなどを変えていけば、デザインの可能性は大きく広がりを見せるでしょう。
オリジナルのぼり旗をデザインされるときには是非一度文字やバランスやデザインなどを見直してみましょう。
そもそも「ベジェ曲線」とは何か
ベジェ曲線とは、フランスの自動車メーカーで有名なシトロエン社のド・カステリョ氏と、ルノー社のピエール・ベジェ氏がそれぞれ設計した曲線を描く数式の事で、パソコンをはじめとする多くのコンピューターに採用されています。
ちなみに、名前が「ベジェ曲線」となったのは論文が先に発表したのが、ピエール・ベジェ氏であり、その事で彼の名前が採用される事になりました。
ただ、コンピューターに入っていますので、ペンや鉛筆で書くのとは勝手が違い、使い方が分からないという事で特にベジェ曲線を使わなければいけないillustrator等の使用を諦めてしまう人も少なくありません。
ですが、基本をチェックしつつ、慣れさえすればとても便利に使えます。
ウインドウズ等に搭載されているペイント関係のソフトの類では、マウスに沿ってそのまま線が引ける様になっているのに対して、illustrator等の、ベジェ曲線を使っているソフトの場合はポイントを繋げる事で1つの図形を表現します。
前者のペイントソフトは、アナログの様な繊細な線を引けるというメリットがありますが、細かい部分になってしまうと手の精度に頼る面がある分だけ、微かに歪んでしまう部分が出ます。
ただ、そういう場合にベジェ曲線のソフトを使うと小さな部分でも、綺麗に線が引ける等のメリットがあります。
そんなベジェ曲線の基本を理解する為に最重要なのが、曲線を描く為の基本の3点をしっかり理解しておく事です。
まず、曲線を描く場合には、アンカーポイントという曲線の通り道を示す基準点を設定する事になります。必要に応じて位置を再設定できます。
ちなみに最初の点を「始点」、お終いの点を「終点」と言います。
設定したら次に設定した点をそれぞれ繋ぐセグメントいう線を引く事になります。これは自動的に描き出されますので、使用者が直接手を加える様な場面は無いです。
この時に、方向線の設定もしないといけません。別名でパスとも言いますが、セグメントの曲がる方向と強さをこれで指示します。
点を設定しただけでは、色々な線の結び方ができてしまいますし、どの位の強さの曲線が欲しいかという事も曖昧になってしまうので、そういった部分を是正する為の調整するのに必要となります。
基準点を設定した時に、点をドラッグすれば方向線が呼び出せる事もポイントです。まず、この3点を理解する事がベジェ曲線を使いこなす第1歩となります。
そして、次にチェックすべきなのは、基本ツールのそれぞれの使い方です。
ベジェ曲線をマスターするには
ベジェ曲線を描く場合に、基本ツールの使い方もしっかり押さえておくべきポイントです。まず基本は、ペンツールで画面上をクリックしてアンカーポイントの始点と終点を設定したりします。この始点や、終点を変更したり追加する時に使うツールも付属しています。
illustrator等の場合は、ペンに小さなプラスマークが付いてるのが追加で、マイナスマークが付いてるのが削除です。ちなみに、1度設定した点から改めて別方向に線を出す等の追加機能の存在も把握しておいた方が良い点になります。
次に重要になるのが、ハンドルの操作機能です。直線や曲線以外の様々な線を引く場合に特に重要になる機能であり、ベジェ曲線で最も難解な部分であるとも言えます。
まずハンドル操作の基本は、折り曲げる事から始まります。曲線を1つ描いたとして、その角度をもう少し深くしたいという時には、該当する部分をドラッグすると角度の調整ができます。この角度調整を「折り曲げる」と言います。
次に把握しておくべきなのは、引き出す機能で、1度設定した点をドラッグするとそこから新しく線を任意の長さにまで出す事ができます。
そして最後に、重要なのが無くす機能です。円を描いたとして、円の下半分を繰り抜いて違う図形に変えたい様な時には、この機能を使って不要な部分を消していきます。
この点までを把握したならば、後は実際に線を描いて練習する段取に入ります。図形と言っても、実際は直線と曲線の組合せなので、基本の線の練習さえしておけば、後はそこから応用展開していけば良いだけの事になります。
基本は直線でそれが難なく引ける様になったら、次は曲線に入っていきますが、この時にハンドルを呼び出して任意の方向に曲線を変更する練習等をしておくと、操作のコツがだいぶ掴めてきます。
これ以降には直線を1度描いた後に、もう1点ポイントを設定して、曲線を描く練習やその逆に曲線から直線を描く練習をする事も悪くありません。
この辺りの段取を大体マスターしたならば、次にアルファベット等の下絵を用意して、その上をベジェ曲線の各種ツールを使って、上手く線が描けるか、もしくは完成した図形の中の部分だけを繰り抜けるかといった練習をしていく事をおすすめします。
Shiftキーは線を水平に保ってくれる事や、Altキーはコーナーポイントになるという事等も把握しておきたいポイントです。
後は、此処までの段取を繰り返し練習して、数をこなせばベジェ曲線を使いこなせるようになります。焦らず、1つずつの段取を慎重に進めて下さい。
こういった細かなテクニックや技法を覚えることでデザインの幅は広がり、のぼり旗のデザインだけでなく、デザイン作成に活きてきます。ぜひ興味あられる方は使われることを京都のれんではお勧めします。