のぼり旗のにおいて、同じ色味での濃淡をつけた色彩表現の場合、
アミテン特殊加工という手法があります。
特色という作った色のどっと調にして、一部を薄く表現することによって、
1枚型で2色を対応する方法です。シルクではグラデーションも使えないので、
グラデーションを表現する際はこの手法を使います。
こちらは下記写真1の様に、ドットの数量によって濃淡を表現しています。
離れて見ると写真2の様にグラデーションに見せることも可能です。
こちらの価格は1アミテンにつき型代として別途頂戴しております。
大量生産の場合はコストダウンになる場合もございます。ご要望の方は一度ご相談下さい。
グラデーションを表現する技術「アテミン」とは
のぼり旗の制作でインクジェット(染色)を使用する場合には、デザインなどは考えずそのままプリントすることなります。
大量生産(300枚以上)によりコストカットをしたい場合にはシルクスクリーン印刷を選ぶことになり、この場合、難点としてグラデーションが使えないことがあります。
アミテン特殊加工は、特色でも濃淡を表現することができ、シルクスクリーンでもオリジナル性の高いのぼり旗を作ることができます。ここでの加工はドットを用いることで行われ、ドットの数量を増減させることでグラデーションを表現することが可能になります。
大量生産だとコストダウンになる
のぼり旗の制作には、通常、スキージでのシルクスクリーンやインクジェットが使用され、特色によるオリジナルな作品が欲しい場合にはシルクスクリーンを選ぶことになります。ただ、シルクスクリーンではデザインから版を起こし重ねて表現をしていくために、どうしてもコストがかさんでしまいます。※小ロット製作であればあるほど型代の占める割合が高くなります。
一方、メリットとしては、一度版を作ればそのまま使えることがあります。そのために、枚数が増えれば増えるほど安くのぼり旗を作ることができ、アミテン特殊加工をしたとしても、その後も同じデザインを使用するのであればコストダウンにつなげることも可能になります。
※ただし1000枚以上の枚数を繰り返し使っているとシルク版も劣化していくため調整は必要です。
現代のシルクスクリーン(セリグラフ)の歴史
現代のシルクスクリーン(セリグラフ)の祖としては、イギリス人のサミュエル・シモン氏が有名です。彼は、日本のステンシルの技術(※孔版印刷【こうはんいんさつ】法)からヒントを得て、1907年(1905年という説もあり)にシルクスクリーンの特許を
とりそこから全世界に広まりました。
つまり孔版印刷の擦りつける工程をスキージで行い、その穴の部分(メッシュ)をシルクで作ったのが特許ということです。
こう見ていくとまだシルクスクリーン印刷の技術はまだ110年程度の技術です。
※スクリーン版に穴をあけ、その穴を通してインクを擦りつける印刷方式 穴=孔。
参考サイト 全日本スクリーン・デジタル印刷協同組合連合会
まとめ
綺麗な染色を望むならインクジェットがおすすめです。特に写真などはインクジェットの方が綺麗に染色できます。
300枚以上(※のぼり旗のデザインによる)ののぼり旗で上記写真のようにドットにて表現してよいのであれば、
コストカットの面から言ってシルクスクリーン印刷がおすすめです。参照インクジェットプリント vs シルクスクリーン印刷