のぼり旗に使われる生地のはなし

  • 2019.1.29
宣伝効果

宣伝効果のぼり旗は、それ一つで遠くからでもよく目立ち、宣伝効果が非常に大きいものです。

こののぼり旗は、最近の新しいツールではなく、昔から愛用されており
現在でも、宣伝ツールのトップクラスといってもよいでしょう。

オリジナル性を出しやすいという点でも優れています。
ですので、旗に使う生地の種類も昔より大変多くなっています。

オリジナル性を出しやすいのぼり旗には、さまざまな生地が使われています。
その中でもよく使われているものは「ポンジ」というものです。

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ポンジは薄くて軽いので、とても扱いやすいとされています。
街でよく見るのぼり旗の約90%に使われており、価格もリーズナブルになっています。

そのため、オリジナルののぼり旗を作るというのであれば、
最も使いやすいといえるでしょう。

次によく使われているものは「トロピカル」です。

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トロピカルは糸がポンジの約2倍使われているので、抜群の耐久性を持っています。
のぼり旗は屋外でもよく使われるものなので、その際長期に設置しても大丈夫でしょう。

その次といえば古来から喜ばれている綿天竺でしょう。
染色物はやはり綿がいいと仰られる方もたくさんいらっしゃいます。

その場合本染めで行うと費用と納期の問題よりスクリーン捺染プリント(印刷技術)で

行われる場合の方が多いです。

番外編特殊生地

撥水生地を使ったり、洗濯しても防炎性能が落ちない特殊生地を使ったり、「エステル帆布」とよばれる生地もごくまれに使われています。
船の帆に使う生地によく似た風合いのポリエステル素材ですので、
厚地でしっかりとしているところが特徴です。

このエステル帆布も、屋外に設置する場合にはとてもよい耐久性を発揮します。

このように、のぼり旗に使うことができる生地には多くの種類があります。

オリジナルののぼり旗を作るときは、まずどのようなところに設置するのか、
文字はどのようなものを入れたいのかによって、慎重に選ぶことが大事でしょう。

 

耐久性

重宝されている素材「ポリエステル」が普及するまでの歴史

ポリエステルはエステル結合をもつ重合体、ポリエステルを含む長鎖状合成高分子を紡糸して得られる繊維で、ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸したものです。

1941年にイギリスで開発され、イギリスのICI社ではテリレンの商品名で工業化されました。アメリカのデュポン社ではダクロンの商品名で、日本ではテトロンの商品名で製造販売されました。1957年以降アクリル繊維の企業化が相次ぎ、鐘淵化学が生産を開始しました。

58年には日本エクスランが、59年には三菱ボンネルと旭化成が、それぞれ生産していきました。
60年代になるとナイロン、ポリエステル、アクリルといった三大合繊の生産に様々な企業が後に続き、70年代までには主要合繊の生産体制が確立しました。ポリエステルは耐熱性と耐光性が良く、引っ張り強度が大きいのが特徴です。電気を通さず、防虫性もあり耐酸性です。

このような特徴から衣料用だけではなく、家庭用にカーテン、傘、魚網など用途は多岐にわたります。ポリエステル繊維の生産量は需要最大に伸び、70年代にはナイロンを抜いて1位を占めました。

今日では最も生産される合成繊維となり私たちの生活には欠かせない物になりました。

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