様々な店舗や職種での宣伝活動や、行政や自治体などの啓蒙活動
また各種イベントや催し物の告知など、多様な用途で使用される
のぼり旗は宣伝や広報に用いるものとして最も手軽なものの一つです。
旗竿を柵やガードレールなどに縛り付けて固定したり、地面に直接
突き立てる他、専用のベースを利用して自立させるなど、設置の方法を
選ばないという点もメリットの一つです。
のぼり旗は屋外、屋内を選ばず使用することができ、また多色での
印刷が可能なためデザインに制限が無いのも利点です。
しかし、屋外などで使用する際や、長期的にのぼり旗を使用する
のであればその生地の素材にもこだわりを持つことが大切です。
一般的なのぼり旗の生地は、ポンジ-と呼ばれる薄手のものが
使われますがより耐久性を求めるのであれば、スエードやトロマットといった
厚手の生地の他、ターポリンなど防水性に優れたものを使用するのも有効です。
また、難燃性の素材などを使用することで
屋内で火気を使用するイベントなどでも使用することができます。
燃えにくい性質「難燃性」って?建材にも使用されている!
「難燃性」という単語を聞いてどんなものをイメージするでしょうか。難燃性とは、簡単に言うと燃えにくい性質のことを指します。難燃性の材料を使用した私たちの身近なものに家の建材が挙げられます。難燃性の材料は通称、難燃材料と呼ばれ、建築基準法に基づき以下3つの性質を持っています。
- 1.燃えにくいこと
- 2.防火上、有害な損傷(変形・溶接・き裂など)を生じないこと
- 3.避難上、有害な煙またはガスを発生しないこと
上記3つの性質を有して、さらに加熱開始後5分間は燃えない材料でもあります。
難燃材料とは別に加熱開始時間が異なる材料に準不燃材料、不燃材料があります。
準不燃材料は加熱開始後10分間は燃えない材料、不燃材料は加熱開始後10分間は燃えない材料です。
難燃材料<準不燃材料<不燃材料の順に発火が遅いということになります。
以下に各材料の例を挙げます。
不燃材料の例としてコンクリートやレンガなどがあり、準不燃材料の例として9mm以上のせっこうボードなどがあります。難燃材料の例として厚さが7mm以上のせっこうボードなどがあります。材料によって厚みや材質が細かく分類されています。
このように、難燃性の材料は共通して発火が遅く初期火災を防ぐ役割として、家の天井・柱・壁面などに使用させており私たちの安全を守っています。
我々のような繊維の業界では難燃糸という防炎剤を縫い込んで織った糸がありますが、のぼり旗で使うには高額の為、通常後防炎加工がなされます。
防炎のぼり旗についてはこちらよりお願いします。